キャベツを切ったときに、
「黒い点があるけど食べられる?」
「カビ?それとも傷み?」
と不安になることはありますよね。
結論からいうと、キャベツの黒い点は食べられる場合があります。 とくに、冬どりキャベツで見られる黒い点は、低温による凍害で起こる内部黒変症状や、病気ではないごま症など、生理障害が原因のことがあります。千葉県の試験研究資料では、結球内部の黒変症状として「黒変症」「ごま症」「べと病」の3種類が観察されるとされ、タキイ種苗も冬どりキャベツ表面の黒い小斑点は低温による「内部黒変症状」と案内しています。
ただし、黒い点なら何でも食べてよいわけではありません。 病気による斑点や腐敗による変色もあるため、ぬめり、異臭、水っぽさ、白いカビ状の付着物などがある場合は注意が必要です。千葉県の資料では、べと病では白い分生子柄が霜のように付着することがあり、石川県の病害情報では黒斑病で褐色の円形病斑ができるとされています。
キャベツの黒い点は食べられることがある
キャベツの黒い点が、内部黒変症状やごま症のような生理障害によるものなら、基本的に人が食べても問題ないケースがあります。内部黒変症状は、外側は普通でも、外葉を2~3枚めくると内側に黒い斑点が出るタイプの凍害として説明されています。
また、「ごま症」はアブラナ科野菜で見られる現象で、コープデリは白菜のごま症について黒い点はポリフェノールによるもので「安心して食べられる」と説明しています。キャベツでも同様にごま症が見られることが、千葉県の資料で示されています。つまり、黒い点の正体が生理障害なら、見た目は気になっても食べられることがあるということです。
黒い点の原因は主に2つ
1. ごま症
ごま症は、葉にごまのような小さな黒い点が出る現象です。千葉県の資料ではキャベツ内部障害のひとつとして挙げられており、コープデリは同様の現象を白菜で説明し、肥料の吸収量や気温・降水量の変化で起こることがあるとしています。
2. 内部黒変症状
内部黒変症状は、主に冬の低温による凍害で起こる生理障害です。タキイ種苗は、冬どりキャベツの表面に出る黒い斑点は内部黒変症状と考えられると案内しており、野菜情報の資料でも、外観に異常がなくても内側に黒い斑点が発生することがあると説明しています。
食べないほうがいいキャベツの特徴
黒い点があっても生理障害なら食べられることがありますが、次のような状態なら避けたほうが安全です。
白いカビのようなものが付いている
千葉県の資料では、べと病の病斑には白い分生子柄が霜のように付着することがあるとされています。黒い点に加えて白いふわっとした付着物がある場合は、食べない判断が無難です。
円形で広がる褐色の病斑がある
石川県の病害情報では、キャベツ黒斑病は褐色で円形、同心輪紋のある病斑を作るとされています。単なる黒い点ではなく、輪紋状に広がる病斑なら病気の可能性があります。
ぬめり、異臭、水っぽさがある
公的資料で「黒い点+ぬめり」の直接説明は多くありませんが、野菜全般でぬめりや異臭、水分のにじみは鮮度低下や腐敗を疑うサインです。内部黒変症状では「しばしば腐敗病を併発する」と千葉県資料にあり、見た目以外の異常が重なるなら食べないほうが安心です。
黒い点があっても食べられるかの見分け方
キャベツの黒い点を見つけたら、点だけを見るのではなく全体の状態で判断することが大切です。
次のような状態なら、食べられる可能性があります。
- 黒い点が小さい
- においに異常がない
- 葉にハリがある
- ぬめりがない
- 白いカビ状の付着がない
逆に、次のような場合は処分を考えたほうが安心です。
- 黒い部分が広がっている
- 白いカビ状のものがある
- 褐色の輪紋が出ている
- ぬめりや汁がある
- 強い異臭がする
気になるときは黒い部分を取り除く
内部黒変症状や軽いごま症のように、食べても問題ない可能性が高い場合でも、見た目や風味が気になるなら黒い部分を取り除いて食べる方法があります。内部黒変症状は葉の一部に出ることが多く、問題のある部分だけ除けば使いやすいです。これは、内部黒変症状が局所的に出るという試験研究資料の内容からも妥当です。
まとめ
キャベツの黒い点は、生理障害によるものなら食べられることがあります。 とくに、冬どりキャベツに見られる内部黒変症状や、ごま症のような現象は、病気ではないケースがあります。
ただし、次のような場合は食べないほうが安全です。
- 白いカビ状の付着がある
- 褐色の輪紋がある
- ぬめりや異臭がある
- 黒い部分が大きく広がっている
判断に迷ったら、黒い点だけでなく、におい・ぬめり・広がり方まで確認することが大切です。少しでも不安があるキャベツは、無理に食べないようにしましょう。