炊いたごはんが余ったとき、
「冷蔵庫にそのまま入れていいの?」
「炊飯器のままよりマシ?」
「ラップしないで保存しても大丈夫?」
と迷うことはありますよね。
結論からいうと、ごはんを冷蔵庫にそのまま入れるのはおすすめしません。
安全面だけでなく、おいしさの面でも不向きです。厚生労働省は、冷蔵が必要な食品はすぐに冷蔵庫へ入れ、冷蔵庫は10℃以下を目安に保つよう案内していますが、同時に「早めに使いきる」ことも大切だとしています。
また、炊いたごはんは冷蔵するとデンプンの劣化、いわゆる老化が進みやすく、食感が悪くなりやすいとJA全農広報部も案内しています。
この記事では、炊いたごはんを冷蔵庫にそのまま入れていいのか、ラップなし保存のデメリット、正しい保存方法までわかりやすく解説します。
ごはんを冷蔵庫にそのまま入れるのはあり?
短時間なら入れてもいいですが、そのまま放置保存はおすすめできません。
理由は大きく2つあります。ひとつは、冷蔵庫に入れても食品は永久に安全ではなく、厚生労働省も「細菌が死ぬわけではないので早めに使いきるように」と案内していること。もうひとつは、ごはんの食感が落ちやすいことです。
つまり、炊いたごはんを冷蔵庫に入れること自体が絶対NGというより、保存方法が悪いまま冷蔵するのがよくないということです。
冷蔵庫にそのまま入れるとごはんがまずくなる理由
炊いたごはんを茶碗のまま、炊飯器の内釜のまま、あるいはラップなしで冷蔵庫に入れると、乾燥しやすくなります。
さらに、JA全農広報部は、ごはんは冷蔵で保存するとデンプンがどんどん劣化すると案内しており、その結果、パサパサ、ボソボソ、硬いと感じやすくなります。
冷蔵庫内は乾燥しやすい環境であることも、農林水産省がお米の保存について説明する中で触れています。これは生米の話ですが、冷蔵庫内が乾燥しやすい環境だという点は共通しています。
ラップなしで冷蔵保存するのは避けたほうがいい
ごはんをむき出しのまま冷蔵するのは避けたほうが安心です。
冷蔵庫は乾燥しやすいため、水分が飛びやすくなります。さらに、ほかの食品のにおい移りもしやすくなります。乾燥しやすい冷蔵庫内では、密閉や包装をしない保存は品質低下につながりやすいと考えられます。
炊いたごはんの正しい保存方法
炊いたごはんを保存するなら、1食分ずつ小分けして、粗熱が取れたら包んで保存する方法が向いています。JA全農広報部は、炊いたごはんはラップでくるみ、粗熱が取れたくらいのタイミングで冷凍する方法をすすめています。金属トレーにのせると早く凍るという案内もあります。
冷蔵より冷凍が向いている理由は、ごはんの劣化を抑えやすいからです。
すぐ食べない残りごはんなら、冷蔵より冷凍を優先したほうが、おいしさを保ちやすいです。
それでも冷蔵庫に入れたいときはどうする?
翌日までに食べる予定があるなど、どうしても冷蔵したい場合はありますよね。
その場合は、そのまま入れずに、ラップや保存容器で乾燥を防ぐのが基本です。加えて、厚生労働省は冷蔵保存でも早めに使い切ることをすすめています。
冷蔵したごはんは、食べるときに少量の水を足して電子レンジで温めると、乾燥した食感が少し戻りやすくなります。これは冷蔵で失われた水分を補うための実用的な工夫です。なお、この点は料理系メディアなどで広く紹介されている方法ですが、公的機関の保存基準そのものではありません。
ごはんは冷蔵で何日くらいもつ?
厚生労働省の家庭向け資料は、冷蔵保存の温度目安を示しつつも、細菌は死なないため早めに使い切るよう案内しています。日数を一律に断定するより、翌日からできるだけ早めに食べる前提で考えるのが安全です。
なお、民間の実用情報では2~3日程度という目安もありますが、ごはんは保存状態や室温、冷ますまでの時間で差が出やすいため、長く置くなら冷凍のほうが無難です。冷蔵より冷凍をすすめる案内とも整合します。
まとめ
ごはんを冷蔵庫にそのまま入れるのは、おいしさの面でも保存の面でもおすすめしません。
冷蔵庫に入れるなら、むき出しのままではなく、ラップや保存容器で乾燥を防ぐことが大切です。さらに、長く保存したいなら、粗熱を取ってから小分けで冷凍する方法が向いています。
ポイントをまとめると、次の通りです。
- ごはんを冷蔵庫にそのまま入れると乾燥しやすい
- 冷蔵すると食感が落ちやすい
- 冷蔵保存でも早めに食べ切る必要がある
- 長く保存するなら冷凍のほうが向いている
余ったごはんは、とりあえず冷蔵庫にそのまま入れるより、小分けして保存を意識するだけで、食べたときの満足感がかなり変わります。