卵を割ったとき、白身がいつもよりどろどろしていたり、水っぽく広がったりすると、「これって食べられるの?」と不安になりますよね。

結論からいうと、白身がどろどろしているだけで、すぐに食べられないとは限りません。
卵白はもともと層があり、新鮮さや保存状態によって見た目が変わります。時間がたつと白身の張りが弱くなり、広がりやすくなるのは自然な変化です。

ただし、異臭がする、殻が割れて液漏れしている、黄身が明らかにおかしいといった場合は注意が必要です。食品衛生上も、腐敗卵や液漏れした卵などは食用に適さないとされています。

この記事では、卵の白身がどろどろになる理由、食べられる場合と危険な場合の見分け方、安全に食べるポイントをわかりやすく解説します。

卵の白身がどろどろなのはなぜ?

卵の白身は、全部が同じ固さではありません。農林水産省の資料でも、卵白には粘りのある部分と水っぽい部分があることが説明されています。

新しい卵は白身に張りがあり、黄身のまわりがこんもりしやすい一方で、時間がたつと炭酸ガスが抜け、白身の粘性が下がって広がりやすくなります。日本養鶏協会のQ&Aでも、新しい卵に炭酸ガスが多いことが説明されています。

つまり、白身がどろどろ、またはゆるく見える原因は、必ずしも腐敗ではなく、鮮度の低下や卵白の性質による変化のことがあります。

白身がどろどろでも食べられることはある

卵を割ったときに白身が少しゆるい、広がりやすいというだけなら、すぐに廃棄と判断しなくてもよいケースがあります。
白身の張りが弱いのは、鮮度が落ちてきたサインではありますが、それだけで危険とは言い切れません。

特に次のような状態なら、加熱調理で使えることがあります。

  • においに異常がない
  • 殻にヒビや液漏れがない
  • 黄身が極端に崩れていない
  • 賞味期限内、または期限から大きく離れていない
  • 冷蔵で適切に保存していた

ただし、生で食べる場合はより慎重に考える必要があります。厚生労働省の資料では、生食で提供する卵は賞味期限内の正常卵を使うことが前提とされています。

食べないほうがいい卵の特徴

白身がどろどろしているだけでなく、次のような異常がある場合は食べないほうが安全です。

1. 異臭がする

卵を割った瞬間に、明らかにおかしなにおいがするなら食べないでください。
正常な卵は強い異臭がしません。腐敗が進んだ卵は見た目より先ににおいで異常を感じることがあります。食用不適卵には腐敗卵が含まれます。

2. 殻が割れて液漏れしている

液漏れした卵は衛生面のリスクが高く、基準上も食用不適卵に含まれます。買った時点や保存中にヒビが入っていた卵は注意が必要です。

3. 黄身が不自然に崩れている

割ったときに黄身が最初から完全につぶれていたり、全体の状態が不自然だったりする卵も避けたほうが無難です。基準上でも、卵黄が潰れている卵は食用不適卵に含まれる場合があります。

4. 保存状態が悪かった

厚生労働省は、冷蔵が必要な食品は持ち帰ったらすぐに冷蔵庫へ入れ、冷蔵庫は10℃以下を目安に保つよう案内しています。卵も保存状態が悪いと安全性が下がります。

白身がどろどろの卵を食べるなら加熱がおすすめ

少し白身がゆるい程度で、においや見た目に問題がないなら、生よりも加熱調理のほうが安心です。
厚生労働省は、殻付き卵や未殺菌液卵を使う場合、工程中で70℃で1分以上、または同等以上の加熱殺菌を行う基準を示しています。

そのため、不安がある卵は次のような料理に使うとよいでしょう。

  • 卵焼き
  • 炒り卵
  • オムレツ
  • スープ
  • しっかり火を通すお菓子作り

逆に、卵かけご飯、半熟目玉焼き、すき焼きのつけ卵のように生や半生で食べる使い方は避けたほうが安心です。生食するなら、賞味期限内で正常な卵を使うのが基本です。

白身がどろどろでも危険とは限らないが、判断に迷ったら捨てる

卵の白身がどろどろしていても、それだけで腐っているとは限りません。
卵白の性質や鮮度の変化で、白身がゆるく見えることはあります。

ただし、卵は見た目だけで完全に安全性を判断しきれないこともあります。
少しでも不安があるときは、無理して食べないのがいちばん安全です。

判断の目安をまとめると、次の通りです。

食べられる可能性がある状態

  • 白身が少しゆるい、広がる
  • においに異常がない
  • 殻にヒビや液漏れがない
  • 冷蔵保存していた
  • 加熱して食べる

食べないほうがいい状態

  • 異臭がある
  • 液漏れしている
  • 明らかに腐敗している
  • 保存状態が悪い
  • 生で食べようとしているのに賞味期限を過ぎている

まとめ

卵の白身がどろどろでも、すぐに食べられないとは限りません。
時間がたつと白身の張りが弱くなり、水っぽく見えるのは自然な変化でもあります。

ただし、次のような場合は食べないようにしましょう。

  • 変なにおいがする
  • 殻が割れて液漏れしている
  • 明らかに状態がおかしい
  • 保存方法に不安がある

迷ったときは、生ではなくしっかり加熱して使う、または思い切って処分するのが安心です。
体調を優先して判断してください。

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